2016/09/20

下肢静脈瘤に対する波長 1470 nm レーザーおよび高周波による 血管内焼灼術の初期成績

オフィシャルサイト
著者
山本 崇
掲載誌
静脈学2016;27 (3). 275-280
発行年
2016
要約

【目的】
波長1470 nmレーザー(1470 群)および高周波(RFA 群)による血管内焼灼術の早期成 績を比較検討した.
【対象と方法】
2014 年 5 月より 2015 年 3 月までに治療を行った伏在型下肢静脈瘤 2037 肢を対象とした.各機器での対象症例の内訳,手術成績,合併症について比較した.
【結果】
対象の年齢は1470 群が有意に高かったが,性別・重症度には差がなく,治療静脈では RFA群で大伏在静脈(GSV)が有意に多かった.焼灼時間はRFA 群が有意に短かった.術後 1~2 カ月の閉塞率は1470 群で99.8%,RFA 群で 100%であった.中枢型DVTは 1470 群で 0.1%に認めたのみで,末梢型DVTは1470 群で0.4%,RFA群で 0.3%に認めた.Class2EHITは1470群で有意に多く,疼痛・皮下出血・神経障害は両群間に有意差を認めなかった.
【結論】
両機種とも少ない合併症で良好な治療成績であった.

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