2026/04/24
Endovenous laser ablation of tributary varicose veins: A literature review and recent initiatives in Japan
- 著者
- Junichi Utoh
- 掲載誌
- Phlebology
- 発行年
- 2026
- 要約
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背景:伏在静脈レーザー焼灼術(EVLA)は大伏在静脈の逆流に対する標準治療となっている。しかし、側枝静脈瘤への応用が—静脈瘤焼灼術(VVA)と呼ばれる—には十分に認識されていない。ベアチップファイバーを使用した初期報告では、皮膚や神経の損傷など術後合併症の比較的高い発生率が報告されており、このアプローチの世界的な受け入れは制限されていた。
方法:本ナラティブレビューは、最近の日本の多施設研究やガイドライン作成の取り組みを含む、14件の関連文献を要約する。特に1470 nm ラディアル2リングスリムファイバー(R2SF)の導入、その技術的特性、および日本における全国的な臨床経験に注目する。また、日本静脈学会によって開始された教育および認定プログラムについてもレビューする。
結果:R2SFは、皮膚切開なしで16Gの静脈留置針を用いた均一な静脈内レーザー閉鎖を可能にする。日本の多施設共同研究(400例対象)では、治療されたすべての静脈で1か月後に完全な静脈閉塞が確認され、重篤な合併症はなかった。蓄積された臨床データに基づき、2025年の日本のガイドラインでは、VVAがスタブアバルジョンや硬化療法に次ぐ第3の治療選択肢として認められた。著者の1700例以上の経験も、低い合併症率と良好な整容的結果を裏付けている。一過性の皮下硬結は比較的よく見られるが、感染や皮膚損傷なしに自然に解消されている。
結論:R2SFを用いたVVAは、側枝静脈瘤の治療において安全で、低侵襲かつ切開不要の方法であることを示している。ガイドラインの承認と国内のトレーニング体制に支えられた日本での経験は、VVAがスタブアバルジョンのいくつかの制限を補完する可能性を示唆している。また長期的な観察と国際的な検証が必要となる。
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